名バイプレイヤーとして知られる金田明夫さんですが、父親について調べると必ず出てくるのが「あの金田龍之介さんの息子なのでは?」という話です。
結論から言うと、この2人に血縁関係はありません。ただ、噂が生まれた理由をたどっていくと、思わず納得してしまう事情が出てきます。
父親の情報がほとんど出てこない一方で、88歳の母親のエピソードだけは本人がテレビで語っていて、こちらは読むとちょっと温かい気持ちになりますよ。
・金田明夫の父親が何を公表しているのか、どこまで分かっているのか
・父親が金田龍之介だという説が広まった理由と、実際の息子は誰なのか
・母親・妻・子供3人の情報と、鍵っ子だった生い立ちがキャリアにどうつながったか
金田明夫の父親は金田龍之介ではない
「金田明夫さんの父親って、あの金田龍之介さんじゃないの?」と思って検索した方は、ここでスッキリできますよ。
まずは父親そのものの情報と、なぜあの噂が生まれたのかを順番に見ていきましょう。
父親は一般人で名前も職業も非公表
いきなり結論からいきますね。
金田明夫さんの父親について、名前や職業を公表した情報は見つかりません。
Wikipediaにも、映画.comやチケットぴあといった大手のプロフィール欄にも、父親の記載は一行もないんです。
つまり金田明夫さんの父親は、名前も職業も表に出ていない一般の方だということになります。
芸能人の父親が話題になるのは、たいてい「親も業界人」か「親のサポートが有名」のどちらかです。
金田明夫さんの場合はどちらにも当てはまりません。
俳優を志したきっかけも親の影響ではなく、後で詳しく書きますが大学受験の失敗でした。
親が背中を押したという話ではないんですね。
ここ、けっこう大事なポイントだと思います。
父親の情報が出てこないのは隠しているからではなく、そもそも語る場面がなかったから、という見方が自然です。
公表されている家族の情報はどこまでか
では家族についてまったく語っていないのか、というとそうでもありません。
金田明夫さんが自分から話しているのは、母親のこと、妻のこと、子供のことです。
| 家族 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 父親 | 名前・職業ともに公表なし |
| 母親 | テレビで語られている(2013年時点で88歳) |
| 妻 | 一般女性。アルバイト先で出会ったと語っている |
| 子供 | 3人(息子1人・娘2人)。全員一般人 |
父親だけが、きれいに空白なんです。
母親のエピソードはあれだけ語られているのに、と考えると少し不思議ではありますよね。
金田龍之介と親子と噂された2つの理由
さて、本題の噂のほうです。
金田明夫さんと金田龍之介さんは血縁関係がありません。
親子でも親戚でもない、まったくの別の家系です。
では、なぜこの噂がここまで広まったのか。
調べていくと、理由は大きく2つに絞れます。
1つ目は、姓が同じで、しかもどちらも顔と芝居で覚えられている脇役の名手だという点です。
金田龍之介さんは時代劇の悪役で名を馳せた俳優で、『子連れ狼』の阿部頼母などで知られています。
一方の金田明夫さんも、名バイプレイヤーの筆頭に挙げられる存在です。
同じ姓で、同じ渋い脇役の枠にいる俳優が2人いる。
これだけで「あの2人、親子なんじゃないの?」という連想は起きやすいと思うんですよね。
2つ目の理由が、実はもっと決定的だと思っています。
金田龍之介さんの三男が、本当に俳優だったのです。
金田拓三さんという方です。
つまり金田龍之介さんの息子に俳優がいる、という情報自体は正しいわけです。
その息子の名前だけがうまく伝わらないまま、金田姓の俳優といえば知名度の高い金田明夫さんに結びついてしまった。
年齢の並びも、噂を後押ししたのだと思います。
| 人物 | 生年 | 立場 |
|---|---|---|
| 金田龍之介 | 1928年 | 俳優(2009年3月31日没) |
| 金田明夫 | 1954年 | 俳優(血縁なし) |
| 金田拓三 | 1960年 | 金田龍之介の三男・元俳優 |
金田龍之介さんと金田明夫さんの年齢差は26歳です。
親子として、ちょうど成り立ってしまう距離なんですよね。
同じ姓・同じ役柄の系統・親子として自然な年齢差・そして実在する俳優の息子。この4つが重なった結果として生まれた誤解が、金田龍之介の息子説だと考えられます。
金田龍之介の三男は俳優だった金田拓三
噂の出どころになった金田拓三さんについても触れておきますね。
金田拓三さんは1960年生まれで、金田龍之介さんの三男です。
25歳ごろに俳優としてデビューし、50歳ごろまで活動していたとされています。
その後は俳優業を離れ、介護福祉士として働いていると伝えられています。
朗読会を開いていたという記録も残っていますよ。
役者としての露出が多い方ではなかったため、金田龍之介さんの息子は俳優、という情報だけが独立して流通してしまったのだと思います。
金田龍之介さんの俳優だった息子は金田拓三さんであり、金田明夫さんとは無関係です。
母は88歳で息子の舞台を全部観ていた
父親の情報がない一方で、母親についてはかなり温かいエピソードが残っています。
金田明夫さんは2013年7月12日放送のテレビ朝日『徹子の部屋』に出演した際、母親について語りました。
当時、母親は88歳。
その年齢で、息子が出演する芝居や舞台をすべて観ているというのです。
しかもサイン会にも並んでいたというエピソードまで紹介されています。
……なんか、いいですよね、これ。
息子はもう還暦近い年齢で、母親は88歳。
それでも舞台を一本も欠かさず観に行く。
俳優としてこれ以上のファンはいないだろうな、と思ってしまいます。
金田明夫さんはテレビの主役を張るタイプの俳優ではありません。
多くの作品で、物語を支える側に立ってきた人です。
その全部を客席から見続けている人が家族の中にいる、という事実はけっこう重いと思うんですよね。
父親の情報は表に出ていませんが、母親が最大の理解者だったことは本人の口から語られています。
幼少期は鍵っ子だったと語っている
生い立ちについても、本人が語っている話があります。
金田明夫さんは、子供の頃は鍵っ子だったと明かしています。
鍵っ子というのは、学校から帰っても家に大人がおらず、自分で鍵を開けて家に入る子のことですね。
昭和30年代から40年代にかけて、共働き家庭の増加とともに広まった言葉です。
父親の職業は公表されていないので断定はできませんが、時代背景と鍵っ子という言葉を合わせて考えると、家に大人が残らない生活だった時期があるのは間違いなさそうです。
ここは推測になるので、そういう可能性がある、というところまでに留めておきますね。
興味深いのは、この経験がそのまま次の世代への向き合い方につながっている点です。
金田明夫さんには子供が3人いますが、自分が鍵っ子だったからこそ、家に人がいてほしかったという気持ちを語っています。
自分に足りなかったものを、自分の家庭では用意しようとした、ということなんだと思います。
大学受験の失敗から俳優を志した経緯
俳優になった経緯も、親の影響ではありませんでした。
金田明夫さんは東京都豊島区立真和中学校を経て、北野高等学校を卒業しています。
学生時代に打ち込んだのは水泳と水球です。
そして大学受験に失敗したことが、俳優を志すきっかけになりました。
二世だから、親が業界にいたから、ではなく、進路が閉じた場所からの再出発だったんですね。
その後は現代演劇協会の研究生になります。
協会が分裂した際に劇団円へ移り、1977年に演劇集団円の劇団会員となりました。
ただ、そこからすぐ食べていけたわけではありません。
得意だった水泳を活かしてプールの監視員をしたり、ビル清掃をしたりと、アルバイトを長く続けていたと伝えられています。
1983年の朝ドラ『おしん』への出演を挟み、1990年代以降に出演本数が増えていきます。
そして『3年B組金八先生』の北教諭役は、20年以上にわたって演じ続けた役になりました。
親の後ろ盾がない状態から、アルバイトと舞台を並行させて積み上げた経歴が、いまの名バイプレイヤーとしての立ち位置につながっています。
ドラマでは父親役を数多く演じている
もう一つ、金田明夫さんの父親という組み合わせで検索されている理由として、無視できないものがあります。
作品の中の父親役です。
金田明夫さんは、主人公の父親というポジションで数え切れないほど出演してきた俳優です。
だから、あのドラマでお父さん役をやっていた人は誰だっけ、という入口からこの名前にたどり着く人も多いんですよ。
東京タラレバ娘の鳥居安男役
代表例が『東京タラレバ娘』です。
金田明夫さんは、大島優子さん演じる鳥居小雪の父・鳥居安男を演じました。
役柄は居酒屋の店主です。
物語の中心にいる娘たちが集まる店の主人であり、同時に父親でもある、という役どころでした。
ほかにも、水川あさみさんとは『東京スカーレット〜警視庁NS係』(2014年・TBS系)や『白衣の戦士!』(2019年・日本テレビ系)で共演しています。
親子役ではありませんが、共演作が複数あることから2人の名前を並べて検索する人もいるようですね。
実の父親についての情報は出てこない一方で、作品の中では父親役の代表格として定着している。これが金田明夫という俳優の面白いところだと思います。
金田明夫の父親を調べる人向けの関連情報
父親の話と一緒に検索されているのが、妻や子供、学歴、そして声優としての仕事です。
ここからは、そのあたりをまとめて片づけていきますね。
妻とはプール監視員のバイトで出会った
金田明夫さんの妻は一般の女性です。
出会いの場所は、俳優として苦しい時期を支えていたプール監視員のアルバイト先でした。
学生時代に水泳と水球をやっていたことが、そのままアルバイトの選択につながっていたわけですね。
出会った当時、妻は大学生で監視員の同僚だったと伝えられています。
結婚の時期については情報が分かれています。
Wikipediaは1995年当時のアルバイトでの出会いとして触れており、別のプロフィール系サイトは1982年・28歳での結婚と伝えています。
ここは情報がぶつかっているので、断定はしません。
妻については、英語が得意で翻訳の仕事をして家計を支えた、という話もあります。
こちらは1つの情報源しか見つからなかったので、そういう伝え方をされているという範囲で受け取ってください。
共通しているのは、俳優として売れる前の時期を、家族が現実的な形で支えていたという点です。
子供は息子1人と娘2人の3人
子供は3人います。
内訳は息子が1人、娘が2人です。
3人とも芸能界には入っておらず、一般の方として生活しています。
そのため名前や職業などは公表されていません。
一般の方ですから、ここは伏せられているのが自然ですね。
前の項目で触れたとおり、金田明夫さん自身が鍵っ子だったことから、自分の家庭では家に人がいる状態を大事にしたかったという話をしています。
子育ての向き合い方が、自分の子供時代の裏返しになっているわけです。
娘の国際結婚と孫について
娘についてはもう少し話が出ています。
娘さんがトーク番組に出演した際、アメリカ人男性と結婚して子供がいることを明かしたと伝えられています。
つまり金田明夫さんには孫がいるということですね。
孫の人数については情報が食い違っています。
娘の子として少なくとも1人と伝える記事もあれば、2021年2月時点で7人としている記事もありました。
7人はなかなかのにぎやかさですが、裏が取れないので参考程度に見ておくのがよさそうです。
学歴は真和中学校から北野高校へ
学歴も検索されているので整理しておきますね。
| 区分 | 学校名 |
|---|---|
| 中学 | 東京都豊島区立真和中学校 |
| 高校 | 北野高等学校 |
| 大学 | 進学せず(受験に失敗) |
高校の表記については、Wikipediaが東京都立北野高等学校とし、別の記事は東京都板橋区の北野高校としています。
都立か私立かで記述が分かれているので、ここも断定は避けておきます。
大学には進学していません。
そしてこの受験の失敗が、俳優という進路につながりました。
学歴の話が、そのままキャリアの出発点の話になっているのが金田明夫さんの経歴の特徴ですね。
声優としてスター・ウォーズに20年以上
俳優としての顔とは別に、声の仕事でも長いキャリアがあります。
代表作は『スター・ウォーズ』シリーズです。
ジャンゴ・フェット、ボバ・フェット、そしてクローン・トルーパーの日本語吹き替えを担当してきました。
しかもこれを20年以上続けています。
クローン・トルーパーは劇中で同じ顔と同じ声を持つ兵士たちなので、シリーズを通して聞こえてくる声の主が金田明夫さんということになります。
ここ、知るとちょっと見方が変わりませんか。
実写のドラマでは主人公のお父さん、宇宙の物語では賞金稼ぎと兵士。
同じ声でこの振り幅を成立させているのは、やっぱり舞台で積んだ土台があるからだと思うんですよね。
水川あさみとはドラマで2度共演
サジェストに水川あさみさんの名前が出てくるのは、共演作があるからです。
『東京スカーレット〜警視庁NS係』(2014年・TBS系)の第8話では、強盗犯の疑いをかけられる男・村山耕三を演じました。
『白衣の戦士!』(2019年・日本テレビ系)の第6話では、洋食屋を経営する入院患者・胡桃沢役で出演しています。
どちらも1話ゲストとしての出演です。
父娘役での共演ではありませんが、金田明夫さんに父親役のイメージが強いこともあって、2人の関係を調べる人が出てくるのだと思います。
なお、ナイツの塙宣之さんが、紺色の作業着に青い帽子、大きなマスクという姿がカルロス・ゴーンさんに似ていると話題にしたこともありました。
似ている人として名前が挙がる俳優、という意味でも知名度の高さがうかがえますね。
年収は公表されていない
年収も検索されていますが、こちらは公表されていません。
事務所からの発表も、本人の発言も見つかりません。
ネット上で見かける金額はいずれも推定であり、根拠のある数字ではないので、この記事では具体的な額は書かないことにします。
分かっているのは仕事量です。
『3年B組金八先生』の北教諭を20年以上、スター・ウォーズシリーズの吹き替えを20年以上、加えて舞台では『リチャード三世』『マクベス』『あらしのよるに』などで主演を務めています。
ドラマ・映画・舞台・吹き替えという4本の柱を長期間走らせている俳優です。
具体的な年収は不明ですが、単発の話題性ではなく長期契約に近い形の仕事を複数持ち続けている点が、この俳優の強さだと言えます。
金田明夫の父親のまとめ
- 金田明夫の父親は名前も職業も公表されておらず、一般人と考えられる
- 大手のプロフィール欄にも父親についての記載はない
- 父親が金田龍之介という説は事実ではなく、血縁関係はない
- 金田龍之介は1928年生まれで2009年3月31日に死去した俳優
- 金田明夫は1954年10月13日生まれで、龍之介との年齢差は26歳
- 噂の背景には、同じ姓と渋い脇役という共通の役柄イメージがある
- 決定的な要因は、金田龍之介の三男・金田拓三が実際に俳優だったこと
- 金田拓三は1960年生まれで、俳優業を離れた後は介護福祉士として働いていると伝えられる
- 母親については2013年7月12日放送の徹子の部屋で語られ、当時88歳
- 母親は息子が出演する芝居や舞台をすべて観ており、サイン会にも並んでいたという
- 本人は子供の頃は鍵っ子だったと語っている
- 俳優を志したきっかけは親の影響ではなく大学受験の失敗
- 現代演劇協会の研究生を経て、1977年に演劇集団円の劇団会員となった
- 妻は一般女性で、プール監視員のアルバイト先で出会ったとされる
- 子供は息子1人と娘2人の3人で、いずれも一般人
- ドラマでは東京タラレバ娘の鳥居安男など父親役を多数演じている
- 声優としてはスター・ウォーズシリーズの吹き替えを20年以上担当している
- 年収は公表されておらず、流通している金額はいずれも推定にすぎない


